第一話:キャティ発情!?魔界の媚薬は恋の味!

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  (ククク……。このくらいでいいだろう。そろそろ……) しゃきん、しゃきーんっ! 刹那、そろそろ攻めに入ろうとした禁児の耳に響く爪の音。 「……えっ!?」 慌てて振り返ると、そこには虚ろな瞳で爪を振り上げるキャティがいました。 「……禁児ぃ、ウチ、もう我慢でけへんのぉ……」 キャティが、振り上げた爪をゆっくり動かします。 「いやぁぁぁぁ! そういう愛憎サスペンスいらないからあっ!」 慌てて、デスクに突っ伏して震える禁児。 ひゅんっと風を切る音が聞こえました。 次の瞬間、切り裂かれたのは禁児の目の前にあったパソコンでした。 「うぎゃあああ! 俺のパソコンが! キャティ、なにを……」 振り向いて抗議しようとする禁児の背中を、キャティの右手が抱き締めます。 「いっ!?」 いきなりの不意打ちに固まる禁児。 僅かにまだ離れているキャティの身体から、微かな衣擦れの音が禁児の耳元に流れます。 「……今、ウチどんな格好しとるか分かる?」 キャティが濡れるような声でそう言って、ゆっくりと自分の身体を禁児の背中に押しつけます。 そこに、今までキャティが着ていたシャツの隔てはなく、熱くなった肌の温度と柔らかな感触が、禁児のたった一枚のシャツ越しに伝わりました。 「……なぁ、禁児ぃ。ウチ、おかしいんよ……。もっと、もっとくっついてたいねん……」 艶めいた声が熱い吐息となって、禁児の耳と首筋を心地よく撫ぜます。 そして、背中から回されたキャティの右手は、禁児のシャツのボタンを一つずつ外していました。 硬直したままの禁児が、ぐびりと生唾を飲み込みます。 やがて、禁児のシャツが完全にはだかれた頃、キャティの右手が禁児の顎に添えられ、優しくその向きを自らへ導きます。 禁児の瞳と、潤んだキャティの瞳が見つめ合いました。 そして、一瞬きゅっと唇をつむんだキャティが、決心したようにゆっくりとそれを開き、禁児に向かってゆっくりと囁いたのです。 「……ゲームでするくらいやったら……」 キャティが潤んだ瞳を更に細め、禁児の顔を自らの胸に埋めます。 「ウチと……しよ?」 そう言って、キャティが禁児を、デスクの横のベッドに押し倒しました。  
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