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「禁児……」
キャティが優しく、ボタンの外された禁児のシャツをはだけ、ざらついた舌が、露になった肌を這います。
(ちょっとちょっと! こんな神展開いいんですか!?)
完全にキャティに主導権を握られて、なすがままにされる禁児が、キャティの身体の下で、それはもう擦れ違いざま殺したくなる様な顔で考えます。
そうしてる間にも、キャティの舌は、ぴちゃ、と淫眉な水音を立てて禁児の身体中を舐め回します。
「禁児……。肌、凄い火照っとるやん……。ウチ、火傷してまうわぁ……」
猫舌キャティが、切なげに禁児の胸板に指を這わせます。
蕩けたようなその瞳は、誰が見ても正気を失っていました。
「キ、キャティ……」
漏れる禁児の声に反応し、キャティはその身体を抱き締めました。
強く、痛いほどに身体を押しつけあう二人。
じっとりと滲んだ汗の冷たさが互いの身体が触れ合う快感を強調し、否応無く鼓動を早めた心臓は全身に激しく血液を送り込み、その感情を更に昂らせました。
「好き……。好き……好き……好き好き好き好き好きぃ……!!」
抱き締めた身体に、雫が落ちます。
「キャ、キャティ……お前……?」
あまりに切実なキャティの表情と声。
媚薬の効果と知りながらも、それはあまりに切ないものでした。
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