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「うひょほほほ! のののノインたん! さあさあ早くその布を外して、先生に見せなさい!」
涎を垂らしつつ、血走った瞳で、ノインの胸を凝視する禁児。
「……顔、怖すぎ」
少し怯えたように顔を背けるノイン。
「いや、大丈夫! 心配いらん!」
それを見て、禁児がきりりっと表情を整えます。
「……らじゃ」
それに安心したのか、ノインは頷いて、下着を外しました。
ささやかに膨らんだ胸。
雪のような白さを持つそのてっぺんに、ちょこんと乗った可愛らしいピンクの突起が……って!
そろそろアウト! アウトですってばっ!
「ぐふぉあぶぁどぅるるあぁ! 死んでもいい! 俺、死んでもいい!」
床を転がり回って悶絶する禁児。
「……ぴか?」
それを不思議そうに見つめるノイン。
――その時。
♪別れた~女に恨みを込めて
男一匹、藁人形~
「……あ、キャティさんから電話」
「ほぁぁぁぁぁっ!?」
先程脱ぎ捨てたワンピースの中から鳴り響いた、演歌のヒット曲“男一匹藁人形”
なんでこれがキャティの着メロなのか全く解りません。
「ノイン! 出たらアカン! 出たら……」
「……もしもし、私ノインちゃん。今禁児先生の部屋にいるの」
「ほぎゃあああああっ!」
禁児の制止を無視して電話に出たあげく、都市伝説風に居場所までカミングアウトするイン。
禁児は震えながら様子を伺います。
「……はい。今赤ちゃんの作り方を実践付きでレクチャーしてもらってます」
「うををををい!」
禁児が絶望の悲鳴をあげます。
てか、この時点で処刑確定です。
「……今、上の下着を外した所です。……本番? ……にゅ。分かりません」
「いやああああああ!」
ゲームオーバー確定の瞬間でした。
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