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「ミョルニル!!」
ばちこーん!
さて、ノインが電話を終える前に、突如禁児の部屋の扉がぶち破られます。
そこに立っていたのは、キャティとキィナでした。
「うひゃああああ! 許してえっ!」
必死で土下座する禁児。
それを、二人の少女は笑顔で見下ろします。
ええ、勿論殺気をプンプン漂わせた笑顔で。
「……禁児さん、純粋なノインさんに何してるんですか?」
「禁児、刺殺と撲殺どっちがええ?」
にこやかに微笑む、撲殺天使キィナと、串刺し猫娘キャティ。
禁児はとっさに、ちょこんと座ったままのノインの背後に回って言い放ちます。
「う、動くな! 一歩でも動けばノインたんの胸やらなにやらを揉みしだきまくるぞ!」
この変態、ついに人の道を大きく踏み外しやがりました。
禁児の手は既にノインの胸にかけられてます。
「ククク……。どうだ? この手ブラ状態の俺を止められるか?」
調子こいて挑発する変態禁児。
それを見たキィナが、無言で何かを取り出します。
「仕方ありません。封印の水晶球を使いましょう」
「うひゃわああああ!」
何故キィナがそんなもん持ってんだよと突っ込みたくなるマジカルアイテムの登場に、禁児戦慄です。
「とりあえず、この中で大人しくしてて下さいね~♪」
「いやあああああ!」
禁児の身体を、柔らかい光が包みました。
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