第二話:ノインたんのドキドキ性教育

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  「じゃ、じゃあ次はウチが説明するで!」 「……にゅ」 玉砕したキィナの代わりに、今度はキャティが説明を始めます。 「赤ちゃんが出来るんはな、花が受粉するみたいなもんなんや。雄しべと雌しべがくっつくのと同じなんやで」 とりあえず、キィナよりは上手く説明が出来ているようですね。 「男には雄しべ、女には雌しべがあるんや。それがくっついて、子供が出来るんやで」 何か色々端折ってる気がしますが、まあ綺麗に纏めています。 「……質問です」 ひとしきりメモ帳にペンを走らせた後、ノインが静かに呟きました。 キャティはビクッと緊張しながら、ノインの次の言葉を待ちます。 「……具体的に、私たちの雄しべと雌しべになる部分って何処なんですか?」 「ふにゃああっ!」 一番聞かれたくない質問を、ビシッと聞いてくるノイン。 ですがまあ、当然の質問です。 「そ、そそそれはやな」 キャティの瞳がそれはもうバタフライで泳ぎます。 そして次の瞬間、またもや事件が起こりました。 「これが雄しべやーっ!」 バナナを手にして叫ぶキャティ。 とりあえず、キャティちゃんもご乱心です。 てか、どうしてくれるんですかこのカオス。  
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