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「……バナナが、雄しべなんですか?」
ノインの質問に、キャティは硬直したまま答えません。
「……今まで、沢山バナナを食べました。……バナナが赤ちゃんの元なら、私のお腹にはもう赤ちゃんがいるんでしょうか」
「作戦ターイム!」
最早、禁児の子作りレクチャーを凌ぐカオスになってしまった現状を打破しようと、キャティとキィナが作戦会議に移ります。
「どうしましょう! このままじゃノインさんがバナナを食べれません」
「いや、そういう問題や無いやろ! とにかく、ウチらじゃ無理や。誰か上手く説明してくれる人探さんと……」
「ロクナなら……ロクナはどこにいるんですか!?」
「サクランボ狩りや言うてたけど……」
「ああもう役立たず! あ、アフロ先生はどうですか? 生物の先生ですし、上手く説明できるかも……」
「それはええな! でも……アフロ先生の部屋に行くん?」
「…………」
「…………」
やがて、会議を終えた二人がノインに向き直って言いました。
「ノイン! 今からウチらは秘境探検へ向かう」
「生きて帰れるか解りませんが、命を賭けて進んだその先には、きっとノインさんが求める答えがあるはずです!」
「行くで! その先の真実へ!」
「……ぴか?」
何やら勝手に感極まる二人の姿に首をかしげるノイン。
さてさて、どうなる事やら。
とりあえず、ろくな事にはならなそうですね。
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