第二話:ノインたんのドキドキ性教育

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  「……バナナが、雄しべなんですか?」 ノインの質問に、キャティは硬直したまま答えません。 「……今まで、沢山バナナを食べました。……バナナが赤ちゃんの元なら、私のお腹にはもう赤ちゃんがいるんでしょうか」 「作戦ターイム!」 最早、禁児の子作りレクチャーを凌ぐカオスになってしまった現状を打破しようと、キャティとキィナが作戦会議に移ります。 「どうしましょう! このままじゃノインさんがバナナを食べれません」 「いや、そういう問題や無いやろ! とにかく、ウチらじゃ無理や。誰か上手く説明してくれる人探さんと……」 「ロクナなら……ロクナはどこにいるんですか!?」 「サクランボ狩りや言うてたけど……」 「ああもう役立たず! あ、アフロ先生はどうですか? 生物の先生ですし、上手く説明できるかも……」 「それはええな! でも……アフロ先生の部屋に行くん?」 「…………」 「…………」 やがて、会議を終えた二人がノインに向き直って言いました。 「ノイン! 今からウチらは秘境探検へ向かう」 「生きて帰れるか解りませんが、命を賭けて進んだその先には、きっとノインさんが求める答えがあるはずです!」 「行くで! その先の真実へ!」 「……ぴか?」 何やら勝手に感極まる二人の姿に首をかしげるノイン。 さてさて、どうなる事やら。 とりあえず、ろくな事にはならなそうですね。  
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