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「確かに、ウチらが恥ずかしがってただけなんかもな」
「ええ、もしかしたらノインさんもウンザリしてたかも知れませんね。知ってるのに教えないまま引っ張り回しちゃって……」
アフロ先生の言葉を反芻し、キィナとキャティが俯きながら歩きます。
「ノインがまだ起きとったら、きちんと説明せなあかんな」
「はい!」
そんなこんなで会話が続き、二人は自宅の前まで辿り着きました。
「ただいまー!」
勢い良く玄関を開け、調度品で飾られた廊下をしばらく進みます。
すると、居間の中から音楽が流れているのが耳に入りました。
「あ、ノイン起きとるみたいやな」
「そうですね」
二人が頷き合います。
そして、キャティが居間の扉を勢い良く開きました。
「ただいま、ノイン!」
「む、けだものか」
「ふにゃあああああ!」
キャティの悲鳴が廊下に響き渡ります。
そう、居間の中にいたのはノインではなく、人型に変身し、軽快な音楽に合わせて全裸で腰をクイクイ動かしている天狗だったのです。
てか、これ何のお祭りですか。
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