第二話:ノインたんのドキドキ性教育

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  「どうしたんですかキャティさ……ふぇぇぇっ!! なにやってるんですか天狗さん!」 「ふん、決まっておろう。天狗体操だ。我の毎日の日課にケチをつけんで貰おうか」 全裸の天狗が腰をクイクイ振りながら答えます。 ちなみに股間には、天狗の面がついてます。 もしやこっちが本体でしょうか。 「毎日そんな事やっとったんかい!」 今明かされる衝撃の新事実に、キャティが慟哭にも似た叫びをあげます。 ちなみに、スピーカーからは、天狗の声で、なにやら聞き取れないお経のような音楽が奏でられていました。 「神器たるもの、自らの力を高める事に余念があってはならぬ。貴様らも我を見習い、修練に励むがよいぞ」 「ふにゃああああっ! こっち向くなあっ! 後ろ向けぇっ!」 「ぬ、後ろと申すか。さては貴様、我が尻に興味があるのだな。よもやここまで乱れきっておったとは……けしからん!」 「興味なんかあるかああああい!!」 バキィッ! と、ド派手な音を立てて キャティの鉄拳が天狗の顔面にめり込みます。 ちなみに股間の顔ではなく上の顔です。念のため。 「貴様、何をする! ええい、やはり貴様は精神が乱れておる! 貴様もその衣類を脱ぎ捨て、生まれたままの姿で毎日天狗体操を行うがよいぞ!」 「黙れ変態!!」 キャティがそれはもうボッコボコに、天狗に暴行を加えます。 やがて、それを見ていたキィナが声を上げました。 「あ、あの、ノインさんはどこへ……?」 その言葉に、キャティも加虐を止め、天狗の顔を見つめます。 ちなみに股間の顔では無く上の顔です。念のため。 「ノインなら、勇者と共に部屋に入っていったぞ」 「ふぇぇっ!? 禁児さんは封印したのに……」 「あんなものは我が解除した。勇者をあんな物に閉じ込めるとはけしからん」 その言葉に、二人の顔がサーッと青ざめました。 「ほ、ほな、ノインと禁児は二人で部屋に入って行ったん?」 「うむ。なにやら勇者は『セーブした所から始めようか』等とノインに言っておったが……」 「ノイィィン!!」 天狗の言葉が終わらぬ内に、二人は廊下に駆け出しました。  
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