第二話:ノインたんのドキドキ性教育

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  「……あ、キャティさん、キィナさん」 「……あれ? って、ふにゃああああっ!! 何見とんねん!」 テレビに映し出される塗れ場。 スピーカーからは、ギシギシやらアンアンやら、正確に描写すれば大問題になりそうな音や声。 しかも、本来デンジャラスゾーンを隠すためのモザイクがありません。 バナナも河口も丸写しです。 そしてメモを取り、たい焼きを食べながら、夢中でそれを視聴するノイン。 とっても嫌な光景でした。 「禁児さんは!? 禁児さんはどこですか!?」 「……そこ」 ノインが倒れた扉を指差します。 そこには倒れたドアの下敷きになった禁児が居ました。 「……実践の前に教習VTRを見ようって禁児さんが……」 それを聞いて、キャティが禁児を一撃蹴りつけます。 「まあ、何でもええわ。ノインが無事で良かったわ~!」 「……ぴか?」 ギュッとノインを抱きしめるキャティに、ノインが不思議そうに首をかしげます。 「まあ……これを見たなら赤ちゃんの作り方も分かったと思いますし……万事解決ですね!」 キィナもホッと胸を撫で下ろし、笑顔を浮かべました。 「……いえ、実はまた聞きたい事が……」 しかしその瞬間、ふとこぼれたノインの言葉。 ピキッ……! と辺りに緊張感が走ります。 「な、なんや……?」 額に汗して問いを返すキャティ。 そしてゆっくりとノインが言葉を紡ぎました。 「……これ見てたら、あの、何か身体がムズムズして……」 ノインが頬に朱を差し、もじもじと身をくねらせ、潤んだ目を伏せながら呟きます。 キャティ達から流れる汗の量が多くなりました。 「……これどうすれば治るんでしょうか……? 一人で治せる方法教えて下さい……」 「ふにゃああああっ!」 今度こそ大問題確定なノインの問いに、キャティが悲鳴をあげます。 ……どうやらまだ、彼女達に安息は訪れないようですね。 めでたしめでたし。
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