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「んふふ~♪ ついに手に入れたわ! 魔界最強の媚薬、『ホシクナールZ』!」
ある日の事、ロクナがテーブルの上に置かれたカプセルを眺めながら、ニヤニヤと笑っていました。
てか、最強の媚薬だかなんだか知りませんが、そのネーミングセンスはさすがに無いと思います。どこのスーパーロボットでしょうか。
「魔界の裏ルートから流してもらうのは苦労したけど、効果は抜群だもんねぇ……。誰に使おうかなぁ……んふふ♪ 楽しみだわ」
ロクナがロッキンチェアーに揺られながら、思考を巡らせます。
「さあてと、とりあえず外を回ってターゲット探そうかしらね。……ふんふふーん♪」
鼻歌を歌いながら、ロクナが準備のために部屋を出ました。
「ククク……。馬鹿め」
その瞬間、テーブルの下から禁児が現れました。
とりあえずどこに入ってるんですか、この馬鹿は。
「隠しカメラでも仕掛けようと、テーブルの下に入ってみたんだが、どうやらとんだ幸運に巡り逢えたようだ。悪いがこいつは頂くぜ」
禁児が、テーブルの上のカプセルを手に取り、横に置いてあった説明書を目にも止まらぬ早さで書き写します。
「ククク……。ロクナ、お前には代わりにこいつをくれてやろう。今世紀最強の下剤『ビッグベンWC』! 精々イケメン兄ちゃんの下の世話でもしてな! ヒャハハハハ!」
高らかに哄笑をあげ、禁児が部屋を後にしました。
とりあえず、ロクナにバレた後の事を全く考えない辺りが禁児ですね。
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