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「なになに……? これを飲んだ者は、飲ませた者の事を愛して愛してたまらなくなって、更に身体中が感じやすくなる……と。なるほど、惚れ薬的な効果もあるのか。うひょほほほっ!」
禁児が自室で、股間に香水を噴射して準備をしながら、下品な笑いを浮かべます。
本当に心から思います。
死ねばいいのに。
「なになに…? しかも薬が効いてる間の記憶は、効果が切れた瞬間に綺麗さっぱり忘れちまう……だと? つまりは、いくら好き放題弄んでも報復される心配も無いし、後腐れも無く普段と同じように付き合える訳だな。ブラボウ! この薬ブラボウ! 下着のワイヤーはブラ棒!」
本当に死ねよお前。
「さて、あとはこれを誰に飲ませるか……だな」
禁児がヒキガエルのような笑みを浮かべて、考え込みます。
既に香水は空になり、禁児の股間からはシトラスレモンの香りが漂っていました。
「まず、キィナは今日出掛けてるんだよな。運がいい奴め……。ノインは感電しちまいそうだから却下……」
その時、禁児の頭の上で、電球がぴかっと輝きました。
「そうだ! ロクナに飲ませよう。普段俺を馬鹿にしてるロクナが、従順な女になって俺に身も心も捧げる……。うひょほほほっ! すげえ! これはすげえ!」
禁児が思いっ切り立ち上がりました。
そして別の部分も立ち上がりました。
「ククク……。ロクナにメイド服を着せて、『ご主人様。なんなりとご命令下さい。精一杯ご奉仕しますぅ』なんて……。言わせてえ! 言わせてみてえ! よぉぉっしゃあ、行くぜ!」
禁児が勢い良く部屋を出て、ロクナを探しました。
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