卒業と春

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「もう昼か…今まで放送とか全然聞かなかったな」 「じゃあ今日はゆっくり聞こうよ♪」 「今日はこの時期にピッタリ Janne Da Arcの 振り向けば… です」 「知らないし」 「もっとイイ曲あるのにね」 振り向けば君がいて また何気なく笑いかけ 今日最後の制服 少し無理やりおどけてみたりして この校舎で初めて出会った時 君のその笑顔から僕の全てがはじまったよ 桜舞い散る今日の二人流した涙は 君が大人になるたび 大事なものになるから 窓に映る景色は時と共に変わるけど 君の心に映る景色は変わりはしないよ 二人とも泣いていた 2番の歌詞が聞けないくらい泣いてた … 振り向けば君がいて また何気なく… 曲が終わった 最後のところが僕らをまたせつなくした 「そう言えば 振り向けばいつもタクがいたと思う! タクってストーカーだったんだね」 「…(笑)」 泣きながら笑った 「ナムスト男!」 「なんだよナムストって」 「泣き虫ストーカー男♪」 「うっ…好きなヤツに言われると余計グサッとくるな」 「えっ~?今なんて言った?好きって言ったよね?」 「言ってない!」 「やった~」 聞いちゃいない…(笑)
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