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父さんは工場現場でアルバイトをしていた
俺も高校入ったら何かやらなきゃな
でもサユのことが気になって仕方なかった
サユにメールしたいけどサユは携帯をもってない
明日、学校で謝ろう
リビングにいくと私立の横須賀学園の合格発表の封筒が届いていたのを母さんが教えてくれた
結果は合格だった
滑り止めだったし、公立高校は確実に落ちるとわかってて、しかもサユのことを考えてたらとても喜べない
おめでとうって言ってくれる家族
でも複雑だった
次の日サユは学校に来なかった。
とりあえず先生に合格を伝えにいった
「おそい!」
先生に怒られた
「昨日はそういう気分じゃなくて…。」
「バカモン!他のヤツらはもう私立の合格発表は出ててお前だけだったんだぞ?」
特別に公立と同じ日に受けさせてもらったから他の人たちより遅かった
「もう、中学校を卒業するんだいい加減しっかりしてくれよ」
先生は少し涙目に見えた
「あっ俺クラスのみんなに報告してくる♪」
クラスのみんなともあと少ししか会えない
週が明けてからサユが来た
でもサユと話せなかった。
自分に勇気がないのか、恥ずかしいのか、申し訳ないのかはわからなかったけど、話せなかった
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