卒業と春

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卒業式の練習もそろそろ飽きてきた 中学校も残りわずかだ やたらと友達に引き止められてなかなか教室に帰れない この時期だからしかたない 卒業アルバムが配られたんだ メールが来た 屋上に集合!(ρ_;) サユからだ ダッシュで屋上にいった 鍵がかかってるはずの屋上の鍵が開いてた 「わりぃ!」 サユがいた 卒業アルバムを見ながら待ってたみたいだ 「書いてよ!」 卒業アルバムを渡された 「俺のもお願い!」 アルバムを交換した 「まだ誰も書いてないよ?」 「タクに最初に書いてほしかったから…そこのわくにいっぱい書いてね」 1ページまるまるにデッカいハートが書いてあった とりあえず少しずつ書いてみた 「あー!タク女の子から書いてもらってる💢生意気だな~」 「読むなよ?卒業式が終わってから読むんだから!」 「どれどれ? 大好きだったよ? …は?何これ?浮気者~💢」 アルバムで叩かれた あとでわかったけど仲良かった男友達が書いた冗談だった なかなかハートのわくに字が埋まらなかった 「それではこれからお昼の校内放送を開始します」 放送が流れてきた
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