*出会い*

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久留美17歳。 同じブティックに勤める 「辰彦」24歳 と結婚し、幸せに暮らしている。 ブティックの客層は 高校生が中心だった。 若年層にもブランドの服があっても良いだろうと言うメーカーから、手ごろでお洒落なブティックを開いた。 ブティックは市内にあったので、いろんな学校の生徒が来ていた。 客同士で仲良くなり、待ち合わせ場所にもなった。 服は買わなくても、店員と客も仲が良く プライベートでも付き合うほど。 辰彦と久留美の家にも、よく高校生が来ていた。 その中に1人だけ、中学生がいた。 頭は丸坊主。 となり村の「広田村」から数時間に1本のバスで通学していた。 ニックネームは「ヒロタ君」 皆の弟みたいな存在で、可愛がられていた。 当時はカラオケボックスなんて無い。 カラオケパブと言って、ボックス席がたくさんある飲み屋に小さなステージがあり そのステージでテレビ画面に出る歌詞をみて歌う所があった。 久留美たちは、よくカラオケパブに行った。 帰りのバスが無くなったヒロタ君や、高校生たちが久留美たちの家に泊まったりもしていた。
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