地獄の学校

カケヒキ

ここまできたら引くに引けない。

近くの空地に二人で向かった。

沈黙もどうかと思い話しかけてみた。

「お前ピロの友達か？」

「ピロとは柔道一緒やねん。ピロってオモロイよな(笑)」

これから喧嘩するとは思えないような笑顔で質問に答えた。

逆に恐かった…。

そうこうしてるうちに空地に着いた。

ノグチャンの顔を見ると表情がさっきまでとは全然違う。

俺は投げられるのだけは避けようとある程度の距離をとってﾌｧｲﾃｨﾝｸﾞﾎﾟｰｽﾞをとった。