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中学入学
毎日が楽しかった。
それからの小学校生活はあっという間にすぎてしまった。
俺、義則、ピロは同じ中学にすすみ、ノグちゃんとコヤさんは隣町の中学にすすんだ。
あんなに楽しかった小学校生活も終わり、俺らも受験だの恋だのに苦しめられるのだろうか…。
希望と不安を胸にいつもの3人で校門を通った。
すぐそこに『てぃ~だぶ』みたいに頭が緑色の輩がいる!!
俺らは目を合わさずに通り過ぎようとした。ただ一人ピロ以外は…。
ピロ「信号!信号!信号!」
偽てぃ~だぶ「なんやとコラ!」
義則「悪気はないんす。悪気は!」
ドカッ!!
義則とピロが腹を蹴られた。
偽てぃ~だぶ「なめとったらあかんぞコラ!」
そう言い残して偽てぃ~だぶはその場を去っていった。
先輩だから仕方がない…。
俺はカッコ悪い言い訳を自分に言い聞かせた。
最悪のスタートになってしまったが、俺らはそれぞれ違う教室に向かった。
その先にまだ幾多の試練があるとも知らずに…。
※てぃ~だぶ=宮城の大喜利屋。この小説のファン登録者参照。
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