仕組まれた再開

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パチ屋とは、客を呼び寄せるためにイベントがあり、そのイベントに合わせて私は、店を点々としていた。 来ないだ10万近く勝ったイベントは、熱く今日もその店に朝から勝負をかけていた。 その日も調子よく、10万とはいかないが3万位の勝ちの辺りをいったり、きたりしていた。ふと隣のみるとこないだの女性らしき人がいた。特に声をかけることはしない。何回も見たことがある人は、パチ屋ではあたりまえのことであるからである。 「すいません。入れてもらっていいですか?」隣の人から声をかけてきた。 「いいスよ。」笑顔でいれてあげる。 「こないだも、お会いしましたよねぇ」と声をかけてきた。 あ、覚えているんだ。 「あ~先週も横で打ちましたねぇ、また、隣とは奇遇スねぇ」 「覚えていてくれてうれしい。いつも、この店くるんですか?」って質問される。 「いや、いや、このイベントしかこないですよ。」と答え、会話は、終了した。 しばらくすると彼女は、席を立ち缶コーヒーを買ってきてくれた。 「いつも、いれてもらっているので、お礼にどうぞ」とコーヒーを渡される。 「いや、気を使ってもらってすいません」とコーヒーを頂く、 私には、ジンクスがあり、勝っている時は、同じコーヒーしか飲まない、彼女が買ってきてくれた。コーヒーは、同じコーヒーだったので、私は少し嬉しかった。
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