仕組まれた再開

3/3
前へ
/21ページ
次へ
次の週もそのパチ屋で勝負をしていた。その週は、調子がずっと悪く、負けが続いていた。その日も悪く6万近く負けていた。そして、隣にはいつもの彼女がいた。 彼女は、爆連と言えるほど連チャンしており、たくさんのメダルをもっていた。そして、 「入れてもらっていいですか?」といつものように声をかけてきた。私は、少しイライラしながらいいですよ。っといれてあげていた。私の軍資金は、底をつき、帰ろうとしていた。 彼女に 「頑張ってくださいねぇ」といい席を立った。店を出て、今日は、カップラーメンかなと考えながら歩いていると、後ろから声をかけられた。 「すいません。いつもの、お礼にご飯でも一緒にどうですか?」彼女であった。最近負けが続いていた、私にとって久々にまともなものが食べれるチャンスであり喜こんで夕食を食べにいった。 場所は、ごく普通のラーメン屋である。カウンターしかない、その店でビールを飲んで、ラーメンを食べて帰るのが私の日課であった。 ラーメンを食べながら私は、1つの質問をぶつけてみた。 「最近よくあいますねぇってか横で打つことが多いですねぇ」 彼女の箸は、一瞬止まり、なにかをいいたそうにオドオドしながら 「あなたの横でうつといつもでるから毎日パチ屋に寄って探して横で打っていたんです。スロットの事をもっと知りたいので携帯の番号を教えてもらえませんか?」 その時私は、彼女とあまりにも歳が離れているために深く彼女のいったことを理解できていなかった。ただ誰にしもジンクスはあり、私で言う同じコーヒーみたいな物だと思っていた。そして彼女と携帯の番号を交換した。 彼女は、かよ。45歳、主婦であり、3人の母親であった。それ以上しる必要もなかったし、知ろうとはおもわなかった。しかし、この携帯を交換した事により私の人生は、大きく変わっていた。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加