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トイレから帰って来たかよは、私の隣に座り、耳元で
「今日は、帰りたくないの、とまらない?」と囁いてきた。
一瞬、ビックリしたが、冷静になり、
「旦那も子供もいるから帰りなさい」とかよを突き放した。
かよは、また不満そうな顔をしたがさっきと違い今回は、引かなかった。
「5千円だすから私と寝てください」少し震えるような声でかよは、いった。
私は、かよが真剣にいっている事に気付いた。しかし、私はまだ冷静に
「無理だよ。旦那に悪いし」と断った。
かよは、そこでもひかず、
「大人の秘密だから大丈夫、今日は、一緒だよ」といった。
私は、大人の秘密という言葉に自我を失った。たった、7文字の言葉であるが、かよという女性より大人の秘密と言う言葉にひかれ、気付いた時は、頷いていた。
そして、そのまま飲み屋を出て、ラブホに向かった。
歯車がいっきに加速して噛み合わないず音を立て壊れそうなのを感じながら
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