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  『風磨、他の皆は??』   『無事です。 この前、雷弥(らいや)が何者かに襲われたみたいですが、怪我はありません。』   (襲われた...??)     俺は、風磨と言う人が言った言葉が引っ掛かった。     「風磨さん、その人が襲われたのって...」   『確か路地裏と言っていました。』     風磨さんが言うと、俺の思っていた可能性が確信へと変わった。   あの時、俺が仁の家からバイト先へ向かう途中、偶然見かけた路地裏での出来事は、夜姫達の仲間の1人と何者かだったのだ。     『もしや、貴方が雷弥が言っていた通りすがりの??』   「あ、はい。」   『そうでしたか、雷弥の危ないところを助けて頂き、有難うございます。 心より、お礼申し上げます。』     そう言うと風磨は、頭を深々と下げた。     『雷弥が、是非御礼を言いたいと申しておりました。』   「俺そんな対したことしてないですから💦」     そう断ったが、彼は「お気になさらず」と言って、勝手に俺の感謝会が決まってしまった。   俺達が話し込んでいる間に、いつの間にか帰る時間になっていた。 テストも近いのに、大丈夫か心配になっている俺とは裏腹に、夜姫は余裕の表情を浮かべていた。
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