6人が本棚に入れています
本棚に追加
キーンコーンカーンコーン...
朝のST(ショートタイムの略:朝の会の意)の始まりを知らせるチャイムが、学校に鳴り響いた。
「ふぁ~、眠い」
俺は、佐田 悠稀(さだ ゆうき)高校2年生。
『あくびすんなよ(笑)』
こいつは、矢田 仁(やた じん)。
俺の幼なじみ。
「だって、STとか...マジダルイし...」
仁が、俺の言葉を聞いて「まぁ、そうだけど」と言って、頭をかいた。
「てか、担任遅くね??」
『確かに、いつもはとっくに来てるのにな』
二人で話していると、教室のドアが開いた。
ドアの方を見ると、担任の斎藤(さいとう)と、もう一人、見知らぬ女の子が入って来た。
『えー、彼女は、神崎 夜姫(かんざき よき)さん。
今日から、このクラスに入る子だ。
仲良くするように。』
先生がそう言うと、夜姫がぺこりとお辞儀をした。
『やっべ、メッチャ美人じゃん』
仁が夜姫を見ながら言った。
夜姫は、肌が白く、スタイルも抜群だった。
髪は、ストレートで背中くらいまであった。
『席は...悠稀の隣が空いてるな』
先生がそう言って、俺の左隣の席を指した。
最初のコメントを投稿しよう!