幼少時代

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小学校6年生になった二学期後半。 自分のクラスでいじめが起こり始めた。 「○○ちゃん無視ね」 本人に聞こえるように クラス全体、男子を含むて盛り上がっている。 クラス中心の女の子… その子には誰も逆らえなかった。 理由は無い 自分がいじめられたくないからだ。 短いペースで次々に無視されていく。 いよいよ自分が無視され始めた… が、自分の場合は、他と少しちがかった。 クラス中心の女の子に反感を抱く友達が、いじめを繰り返して行くに連れて、付いていけないと思う友達が増えていた。 「あたしと話すると、無視されるよ」 「…」 返事は返ってこない。 授業中に、一通の手紙が回ってきた。 「ごめんなさい。本当にごめんなさい。一緒に帰ったり、遊んだりしたいけど、いじめられるのは恐くて。だから、みんないない時に話しようね。友達だよ」 嬉しい手紙だった。 無視されてても、自分を友達と思ってくれる人がいる。それが何より嬉しかった。 クラス中心の子にチクる奴が出てくるまでは…
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