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時計の針が夜の11時を少し回った頃、いつものように部屋の内線が鳴った。
ルームメイトに気付かれないように、
(と言っても気付いていると考えるのが普通だが)
僕は静かに受話器を取った。
「アリョー?」(もしもし)
「……
……何でロシア語で出るのよ💦」
受話器の向こうから佳奈のふて腐れた声が聞こえる。予想通りの反応に透は満足気に笑った。
「ねぇ鍵開いてる?…今からそっちに行ってもいい?」
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