第2章

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    私達は家に向かっていた。 その最中、私はラステルに聞く。 「なぁ、ラステル…」 「…なに?」 「どうして外に出たりなんかしたんだい?」 「それはね…」 「私が悪いの…。」 かわりにカシェが言った。 「私が、弓の練習で遠くの空き地に居たから外出禁止のことわからなかったの…。」 カシェはうつむいていた。 「だから私…カシェのことが不安になって…」 「…そうだったのか…。」 そう言って私はカシェの頭にぽんっと手を置く。 「…とにかく無事でよかった。」 見上げるカシェに私は微笑みかえした。 ラステルはというと… さっきからうつむいたままだ。 「…ラステル?」 「……。」 何か考え事をしているのだろうか、まったく反応がない。 「ラステル…どうしたんだい?」 「えっ…あ、ごめんなさい。何?」 「…いや、さっきからうつむいたままだったから…気になってね。」 「…ちょっと…ね。大した事じゃないわ。……疲れてるでしょ?早く帰りましょっ!」 …なんだろう…? ラステルは何か言いたそうな雰囲気だったが、それを悟られないよう明るく振る舞っているように私は感じた。 …この時に私は…ラステルに深く追及していれば… この先に起こる運命を… 変えられていたのかもしれない……  
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