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「修…大丈夫か?」
「うん。…大丈夫。」親しい樋口も練習の合間にそれくらいしかかける言葉が思いつかなかった。
白石は逆に修矢とは今まで通りに接していた。
「監督、夏はどうしましょう。」
「五十嵐はな…今の状態じゃあ無理だろう。あいつならいけると思っていたが…」
「そうですね…。イップスは精神的な問題ですから難しいですね。」
「とにかく五十嵐は今の間に筋肉とスタミナをつけるしかないな。」
「わかりました。」
コーチと監督はグランドの周りを走り続ける修矢を眺めながら話した。
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