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「朝だよー。さっさとしないと朝飯も昼飯も晩飯も抜きだからねぇー」
フライパンをお玉でカンカンと叩きながら女がそう言えば、10はある部屋から一斉に物音が響き出した。
「1日オール飯抜きなんてふざけんじゃねぇーっ!!」
何処かの部屋から悲鳴に似た叫び声が聞こえたが、女は全く相手にする事無く、下の階へと降りて行く。
此処はネィヴェルで唯一の学校。
2階建て木造建築のこの学校の生徒の数は16人しか居らず、その大半が15歳以上だ。
都会へ引っ越す人が増え、どんどん少子化が進んで行ってしまい、この学校に通っている生徒の数が町に居る子供の総人数になる。
そしてその子供達でさえ、学業が終わる18歳を目前としているのだから、学校からすれば一大事どころの騒ぎじゃない。
最年少である7歳の子供2人が卒業したら、この学校は閉校になるしか道は無いのだ。
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