崩れ堕ちた日々

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崩れ堕ちた日々

僕が小さい頃の家庭はワリと裕福で育ちもよかった、だから今この状況が辛くたまらなかったのだ。「誰も僕のことなんてなんとも思ってないんだ…」辛いが故に思ってしまった感情だ…「強くならなければ…」そう考えるうちに全てがどうでも良くなってきた…学校に行く行かないじゃなく、生きるか死ぬかさえも…なにもしたくない…そうこうしてると今度は母が浮気…辛かったのは運動会のお弁当を作ってくれてたとき、母の携帯がなり途中で抜け出し、結局帰ってこなかった…運動会も父と二人っきりで父が「ごめんなぁ、ごめんなぁ」って……正直、悲しかった。父からそんな言葉を聞きたくなかった、誰を恨むわけでもなく、今考えれば悲しいと言う感情がわからなくなっていただけなんだろって思う。学校にも完全行く気が失せてしまい、僕自身おちていった、朝と夜の区別が出来なくなり、キレやすく、誰一人として心開ききらず親や身内にも…学校に行かなくなり、夜中何をするわけでもなく、街に行き、喧嘩を売ったり売られたり、袋叩きにもあったことがあった。喧嘩に勝っても負けてもいつも泣いてた…「こんなことがしたいんじゃない、誰か助けて」そういつも思いながら、同じことを繰り返していた。今でも薬指と小指が伸びず、拳にも傷がついたまま…今考えればバカらしいけどホントに当時は辛かった…
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