両天秤?

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結局昨日は、家につくまで一言も話さず、トボトボ2人で歩いた。 最後に、雄馬は微笑みながら、ごめんねと言った。 その笑顔は、いつものあどけない笑顔ではなく、大人の男の顔をした雄馬だった。 「唯川さんっ」 講義室で一人で座る私に、誰かが突然声をかけ、胸が高鳴る。 ゆっくり振り返ると、昨日の新歓コンパにいた同じクラスの女子が2人、笑顔で立っていた。 少しびくつきながら、私もまた笑みを浮かべる。 「隣座ってもいいかな」 「え?あ…どうぞ」 なぜかその2人は私を挟む形で席に着く。 そして興味津々といった様子で私の顔を両サイドからのぞき込んできた。
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