初夏

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  眠れない夜には窓を開けてみて 夏の夜風は懐かしいにおいと共に 僕の頬を撫でる ただ君との日々を思い出す こんな夜も良いと思った   意味もなく歩いた街や 揺れてるだけのブランコも 君と僕の愛しい風景 言葉無しに越した夜や 肌寒い最後の朝も 君と僕の愛しい時間 僕達の記憶     眠れない夜には月を見上げてみて 三日月の光は懐かしい記憶と共に 僕らの街を照らす ただ一人虚しさに浸る こんな夜も良いと思った   薄暗いだけの部屋や 風になびくカーテンも 君がくれた一つの風景 一人で思い返す夜や 明けてしまったこの朝も 君がくれた一つの時間 今という記憶   暖かい朝の光や 動き出した夏の風も 君と僕の新しい世界 それぞれの今を進んで行こう
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