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ピンポーン
大方料理が完成した所で見計らったようなグッドタイミングでベルが鳴り響いた。
……絶対どこかから監視してただろ…………
とりあえず右京は玄関で待っている重信を迎えにいった。
ガチャッ
「よっ!!」
重信はもう三十路後半とは思えないほどの無邪気な少年のような笑顔で軽く手をあげて言った。
右京は久しぶりに会った重信が昔と全く変わっていなかった事に安堵の息を漏らしたが、すぐに重信の後ろの人物達に目がとまった。
「あ~重信さん久しぶり………??後ろの人達は……?」
重信の後ろには美少女が4人……
皆個性はあるもののどことなくベースが似ている所から姉妹のようだが…
俺の気のせいかもしれないが、一瞬次女と思われる少女が俺の顔をみて驚いた表情をした気が……
「ん??コイツ達は俺のカワイイ娘だが??」
ピー……ガチャガチャ……読み込みエラー…
どうやら右京の脳は重信のこの言葉を受け付け無かったようだ。
「は??重信さん娘なんか居たの??親父からも聞いてないぞ!?」
そう。母親のいない俺は今までかなり昔から重信さんには色々面倒を見てもらっている。
実際に重信さんの家には行った事も何度もある。
そんな俺は今まで一度も娘を見た事も無かったし、話も聞いた事がない。
それに確か重信さんは10年前くらいに離婚して……………
……!?そういう事か!!
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