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翌日 少年と少女は きつく抱き合って 背中に生えた羽根で 大空を駆け巡った 出会えた幸運を喜んで ぎらつく太陽の下 疲れのあまり 動けなくなるほど 心ゆくまで この世界に生まれたことを楽しんだ 夜が来て 二人は誕生した樹の上で 時折おぼつかなくも 飽きることなく語り合っていた そんな二人に 水を挿す音 二人の語らう隣の枝から 大きな激しい声 犯人は あの色黒と小柄な妖精 二人は睦いでいた 誰の目も構わず 誰の耳も気遣わず まるで世界に二人しかいないかのように 激しく睦いでいた 少年と少女は 口をきくのもやめて 互いに顔を合わせて 頬を紅く染めた それほど激しく睦いでいた
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