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左手と右手
窓の外を眺める
雪が降ってた
雪が降るなか
1人で歩く道
手が冷たくなってきて
息をかけあたためたら…
冷えきった右手を
あなたの左ポケットに入れたら
私の右手をあなたの左手で
握ってくれたこと…
想い出したの
『今度いつ会えるかなぁ?』
電話ごしで
あなたにたずねる
「いつになるんだろうね」
あなたはそう答え
「ごめんな、さみしい思いさせて…」って
いつも言うの
本当はすごくさみしいけど
笑いながら
『大丈夫』って
言う
あなたの悲しそうな声聴きたくないから
私は笑うの
少しずあたたかくなる陽射し
風が私をそっと包んで
“あなたならいいのに…”
そう思った
今すぐあなたに逢いたいよ
だけどなかなか逢えないねぇ…
夜ねる前
あなたを思うと
恋しくて、恋しくて…
涙が溢れた
『今度いつ会えるかなぁ?』
電話ごしで
あなたにたずねる
「いつになるんだろうね」
あなたはそう答え
「春になったら必ず逢おう」
そう言って 笑ったの
夜ねる前
あなたを想うと
“早く春がきてほしい”
そう思うよ
今度逢えたらあなたの左手と
私の右手を重ねて
桜の咲く道を
ふたりで歩いて行こうねぇ
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