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七海
「あまりここらへんでは見ない方ですが、この地域の方ではないですよね?」
彩雲
「ああ」
(カップを置く)
七海
「アッサムやアールグレイとかはどうですか?とても美味しいですよ。代表的ですし!」
彩雲
「今度試してみよう」
七海
「アールグレイのクッキーならありますよ!七海が作ったんです!良かったら食べませんか?」
彩雲
「いただいていいのか?」
七海
「はいっ!」
(嬉しそうに)
彩雲
「では、いただこうか」
七海
「今持ってきます!製品なら売れないんですけど、七海のは失敗しちゃったんで……あ!失敗作はお客様に出しちゃダメですよね」
(悲しそうに笑いながら)
彩雲
「いや、良かったらくれ」
(笑顔で)
七海
「……どうぞっ!」
(恥ずかしそうに)
彩雲
「とても上手い」
七海
「良かった!」
扉
『幸せを得ようと思ったって、それは無駄だよ。彩雲はまず、笑顔さえも許されることはないのだから。彩雲、君はとても罪過ぎる人間だよ。そして、七海。君はきっと幸せを壊されてしまう哀れな歪みに生きる少女なんだから――クククッ!アーッハッハッハッ!!』
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