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学校では食べなかった。食べたら過食のスイッチがはいってしまうかもしれないし思い切り食べる時は一人がよかった。お腹が苦しくならないようにスウェットに着替え自分の部屋で食べ方も気にせずむさぼりたかったからだ。
親にもバレないように親がいる時は極力食べないようにしていた。
けれど、そんななつきを心配し無理でも食べさせようとしたりなつきの好きなものをつくってくれたりした。そんな時はたくさん食べてすぐお風呂にはいった。
排水溝の蓋をとり中のパイプをとりそこで吐いた。シャワーでえずく音を消してひたすら吐いた。あまり長いと怪しまれるかもしれないと思い吐く時は体も洗わず髪も濡らしだけで吐き終わったらでるというふうにした。
それでもなつきはまだ自分は「正常」だと思っていた。
―病気は確実になつきの体を蝕んでいる事を知らずに……。
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