スランプ

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スランプ

「♪♪♪…」 なつきのメール受信音が鳴る。 そこには「亮」とでていた。なつきは無表情で携帯を開く。 「ごめん。今日もいけそうにない。また埋め合わせするから。」カチカチとすぐ返信する。 「わかった。お仕事頑張ってね。」 二人が社会人になって二回目の夏だった。旅行代理店の亮は夏休みの学生やサラリーマンが有給休暇をとって家族サービスとして旅行に出掛ける為仕事がたてこんでいた。 なかなか、なつきとも時間が合わない。 去年までは週に五日は泊まりにきていたが徐々に減っていき五日が四日。四日が三日。今月にはいってはまだ一度しか会ってなかった。
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