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「やっと喋ったな」
トラヴァスは俺の頭をクシャリと撫でる。
「俺の仕事は暗殺だ」
「暗……殺……」
「まあ、正式には、暗殺の依頼を受けて、実行するやつに伝える仕事だ」
「暗殺者が……どうしてここに?」
「ああ、俺はたまにここに世話になる事があるんだ。暗殺者の実行人を探すために」
「探す?」
「新しい仲間を増やす。でなけりゃ、こんなところに俺はいない」
トラヴァスは言った。
「どうだ?一緒に来るか?」
「引き抜き?」
「ああそうだ。絶好の仕事場で……最悪の仕事場だ」
「どういう意味?」
「つまり……」
トラヴァスは俺を見る。
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