覚醒め(めざめ)

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「……」 「ナナシ」 「……」 目を開けたら、トラヴァスの姿があった。 「今起きたところだね。仕事内容はもう少ししてから聞く?」 「──問題ない」 体を起こし、素肌を隠すため──ナナシは衣服をその程度でしか認識していない──シャツに袖を通し、ズボンを履いた。 「顔は洗わなくても?」 「問題はない」 自分の事よりまずトラヴァス優先だ。 それに、寝癖もついていないし、顔も綺麗なままだ。
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