…第一節 「壁」…

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どうやら何か通路のような所だ。 俺はその真ん中に立ち、前後に道が伸びている。 辺りに照明も窓も無いが、薄暗い程度に見渡せる。 何故か?知らねぇ。 すごい殺風景で……うん。何も無い。 誇張でなく、本当に何も見えない。 今知る限りでは、俺が居るだけ。 通路の幅は、大人が2人腕を広げたくらいだ。 壁も床も灰色で汚れは無い。 だが、その清潔感は恐怖さえ感じさせる。 こんな綺麗な掃除、誰が出来んだよ…。
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