4月2日 《金曜日》

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「もしやこれは……!!幻覚か!」 17年も彼女いないんだから幻覚が見えてもおかしくないっ! ハズだっ!! オレは自分を無理矢理納得させ、その場をさっさと去ろうとした。 関わると厄介なことになりそうだしな…。 しっかし……このままスルーするのはもったいないような…。 「すーすー」 微かな寝息をたてながら眠るマボロシ少女。 「それにしても…かわいいな…」 その少女には『美少女』という表現がまさにぴったりだった。 わずかに幼さを残しつつも整った顔。 肩に少しかかるくらいにカットされた艶やかな黒髪。 寝息を立てる度に僅かに上下する長い睫毛。 制服を見る限り、どこかの中学生だろう。 そして何より… 「…でかい」 悲しい男の性だな。 やはり胸に目が向かってしまった。 「ん……?」 今、微妙に動いたように見えたんだが…。 ……気のせいか? にしても…なんで人のマンションの前で寝てるんだ? …酔っぱらいとか? …まさかな。 とりあえず読者の皆さんに言っておこう。 未成年の飲酒はダメ、絶対!
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