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「もしやこれは……!!幻覚か!」
17年も彼女いないんだから幻覚が見えてもおかしくないっ!
ハズだっ!!
オレは自分を無理矢理納得させ、その場をさっさと去ろうとした。
関わると厄介なことになりそうだしな…。
しっかし……このままスルーするのはもったいないような…。
「すーすー」
微かな寝息をたてながら眠るマボロシ少女。
「それにしても…かわいいな…」
その少女には『美少女』という表現がまさにぴったりだった。
わずかに幼さを残しつつも整った顔。
肩に少しかかるくらいにカットされた艶やかな黒髪。
寝息を立てる度に僅かに上下する長い睫毛。
制服を見る限り、どこかの中学生だろう。
そして何より…
「…でかい」
悲しい男の性だな。
やはり胸に目が向かってしまった。
「ん……?」
今、微妙に動いたように見えたんだが…。
……気のせいか?
にしても…なんで人のマンションの前で寝てるんだ?
…酔っぱらいとか?
…まさかな。
とりあえず読者の皆さんに言っておこう。
未成年の飲酒はダメ、絶対!
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