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私はしぶしぶながらインフェルスの提案を呑む事にした。
遠矢「アルフォア! 俺もでるからな! 後は任せるぞ。」
そら「いえ、あなたは後方支援をお願いするわ! 突入部隊は私達よ。私はあまり召還されるまで時間がないしね。」
アルフォアはそらの意見に黙って頷いた。
アルフォア「その方が良いでしょうな。遠矢艦長は我が艦の最強戦力。温存するにこしたことはありますまい。」
そら「それに破壊工作は家のたかと光、熊田先輩が得意だからね。だからメンバーは私、たか、光、リティアの4人で行くわ!」
遠矢「わかった。俺達は後方支援に回る。格納庫に行ってくれ!突入用の 高速艇がある。」
そらはうなずくと医務室を出て行った。
そら(でも、いきなり突入しての白兵戦か。胸騒ぎがするわね。)
格納庫
その頃格納庫内では松下たかが副艦長と話をしていた。
たか「………話はわかった。しかし本気か? ゲートを止める為に得体の知れないゲートに飛び込み発生装置を破壊するミッションなんて!」
副艦長「そうです。この件はそらさんも了承済みです。ご協力お願いします。」
たかはこの作戦は失敗すると思った。何故なら、敵陣に乗り込むには警戒心を敵に与えない為に少数精鋭でなければならないこと。そして最大火力で敵を蹴散らさなければならないからである。
たか「この艦の責任者はなんて言ってるんだ?
副艦長「………最大限の支援はすると。」
たか「そうか。なら魔力石と回復アイテムを頼む! 人数分だ!」
副艦長「わかりました。用意します。それと我々は後方支援に回りますので………。」
副艦長はたかに一礼すると去って行った。残されたのはたかとリティアのみであった。
リティア「お兄ちゃん、良かったの?」
たかはリティアの問いに苦い顔を浮かべた。
たか「仕方ないさ。選択肢がなかった。」
リティア「………ボクはお姉ちゃんについてくだけだけどね。」
たか(この少女何者だ? それにどこかそらに似ている?)
たか「お前は何者だ?」
リティア「ボクは金将様直属の配下の一人です。」
たか(金将様直属………ね? 確かに直属部隊の存在は知っているがこんな年端のいかない子供が? おかしな話だ。)
リティアは双剣を手入れしながら座っていた。
たか「まあ良いがそらの足は引っ張るなよ?」
リティア「善処します。」
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