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遠矢「盟約?お前たちはどんな関係なんだ? 」
そらは少し悩むような素振りを見せると口を開いた。
そら「最後には死闘を繰り広げる関係かな? 彼はレギオスに恨みがあってレギオスを倒す事が目的なの。」
インフェルス「つまり、私がそらを最強へと育て上げ、そして私が倒すと言う事だ。では私を仮初めの肉体に具現化させろ!」
遠矢(最期には殺し合う関係か…………おかしな関係だな。
そら「わかったわ!」
そらはインフェルスの言葉にうなずくとちからある言葉を詠唱した。
そら「炎を司どる旧世界の魔王よ、汝、我との契約に従い現れいでよ。汝、6聖が1柱炎帝インフェルス!」
そらが詠唱を終えると空中に魔法陣が浮かび上がった。そして炎をまといし者が姿を現す。その姿は炎の竜人であった。
インフェルス「ふむ、不完全な実体化ではこんなものか。まあそらの負担を増やす訳にはいかんからな。」
そらは魔法陣から現れたインフェルスを見て驚いた。何故なら現れたインフェルスは肩にのるくらいの姿だったからである。
そら「インフェルス! その姿は?」
インフェルス「これはお前と融合合体するための姿だ。」
そら「…………駄目!」
そらはインフェルスの提案を断った。
そら「私はもう融合合体はしない事に決めたの! ドーピングして強くなっても意味はないわ。」
インフェルスはそらの言葉に沈黙する。そして口を開いた。
インフェルス「…………黒翼か。黒翼のせいなんだな。かつてのお前なら仲間を守る為に力を欲した筈………。しかし良いのか? 融合合体すれば簡単に強くなれるんだぞ?」
そら「私はもう正道で力をつけたいの! 邪道では自ずと限界が来るわ。まあ、ある人の受け折りだけどね。魔雑魚のあの人の………。」
遠矢はそらの言葉に肯定した。
遠矢「確かにドーピングして手に入れた力は邪道だ。だが、インフェルス! あんたの融合形態は違うんだろ?」
インフェルス「私の場合は属性強化だよ。融合と言っても鎧みたいなものだ。害はない。黒翼と違ってな。ユニゾンと言うんだが。」
そら「………ユニゾン?」
ルイス「ユニゾンは協撃の一種でいわゆる一時的な増幅をさすわ。確かに融合形態よりは負担は軽いわね。まあオプションを装備すると思えばいいわ。それに私達には時間がない。持てる力は総動員しなくてはね。」
アルフォアも無言で頷いた。
そらはアルフォアの様子から時間がないのを悟った。
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