夢屋さん

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「―――」 ――― ――― ――― ――― 長い沈黙。 沈黙と言っても晋也は寝ている 「……!!」 目を覚ましたようだ 「なんなんだ今のは!?」 晋也がそう老婆に尋ねると、老婆は答えた 「今のは、『夢』じゃよ」 晋也は老婆の普通の答えに鼻で笑いながら答えた 「いや、それはわかってるんですが…」 すると老婆は、椅子に座りながら、晋也に尋ねる 「どうしたんじゃ?」 晋也は『夢』の中で感じた違和感を老婆に尋ねた 「夢と言っても、視覚や触覚、嗅覚、聴覚とかの五感が現実の世界と変わら…」 そう言いかけると、老婆は晋也の言葉を遮るように言った 「そうなんじゃよ。 今、お前さんが見たのは『夢』なんだが、人工的に作られた『夢』なんじゃ だから、現実の世界と変わらないように感じるんじゃ」 「人工的に作られた夢?」
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