夢屋さん

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「最後にもう一回だけ夢を見なされ」 老婆は再三、晋也にそう言うので、晋也は仕方なくもう一回だけ夢を見ることにした 「―――」 ――― ――― ――… 晋也は夢の中で目が覚めた 「……?」 一人の男の子が走り回っている その横で一人の女性が男の子を見ている これも、どこかで見たことがある。 「お母さん……」 またしても、その女性は晋也の母親だった ――――以上が『母親の夢』です そう聞こえて、夢は途切れた ――― ――… ―…… ……… 「…どうじゃった?」 晋也が目をゆっくりと開くと、老婆が座っていた 「…また母親の夢だった」 晋也がそう言うと、老婆はにっこりしながら… 「そうか…それはよかった…」 とつぶやいた  
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