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浩平に近付く圭介。
おじさんは救急車に乗せられている所だ。
「浩平…」
圭介が呼び掛ける。
振り向く浩平は泣いていた。
(こいつ…昔からこうだったな…自分じゃない誰かの為に泣けるヤツ…)
圭介と浩平は中学生の時から友達だった。
「浩平、聞いてくれ…」
圭介が浩平に電話での会話について話した。
「俺も!?」
浩平が脅える。
「ああ、とにかく、マンションに確かめに行くぞ!」
圭介が浩平の手を引っ張る。
圭介と浩平は同じマンションに住んでる。
ただ圭介は203号室、浩平は306号室なのだ。
圭介と浩平がマンションにつく。
お互い何も喋らずに浩平の部屋まで行った。
部屋のドアについている郵便受けの中を見た。
確かにあった。
圭介に来たのと同じ真っ黒い封筒が…
そして浩平はその裏を見てそこに書いてあった言葉を読む。
圭介の部屋で読んだ時よりずっと脅えた声でこう読んだ…
「人生ゲーム」
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