COUNT.01 手紙

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―キーンコーンカーンコーン― 授業が終わりいつものように帰り道を歩き出す背の高く、痩せていて、奥二重の目は鋭く、やや金髪まじりの白い髪の青年・牧 圭介(まき けいすけ) 彼は成績優秀でスポーツもそこそこ出来る。   「圭介!」 誰かが走ってくる。 背は圭介より更に高く、垂れ目で坊主がそのまま髪が伸びただけのような髪型の青年―――圭介の友達の山田 浩平(やまだ こうへい)だ。 浩平は熱血派で、体育会系だった。   「浩平…何だ?」 圭介が聞く。 「なんだって…お前、そりゃないだろ!?今日はお前んち行くって約束だろ?」 浩平が怒ったような口調で言う。 「そうだっけ?てか何で来るの?」 圭介が聞き返す。 「そりゃ、生活費浮かせる為に飯食いに行くんだよ!」 浩平が答える。 圭介と浩平は独り暮らしなのだ。 「俺も独り暮らしだから生活費大変なんだけど…」 圭介が冷たく言い放つ。 「そんな事言うなよ!ダチだろ?」 浩平がすがるように言う。 「そうだな…」 そんな話をしてるうちに圭介の住むマンションについた。 圭介の部屋は二階の203号室…   「ん?」 圭介がポストから何かを取り出す。   「黒い…浩平…これ」 圭介が黒い封筒を浩平に渡す。 「おい…なんだよこれ?」 浩平が裏を見て、そこに書いてあった言葉を読んだ。     「人生ゲーム」
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