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―キーンコーンカーンコーン―
授業が終わりいつものように帰り道を歩き出す背の高く、痩せていて、奥二重の目は鋭く、やや金髪まじりの白い髪の青年・牧 圭介(まき けいすけ)
彼は成績優秀でスポーツもそこそこ出来る。
「圭介!」
誰かが走ってくる。
背は圭介より更に高く、垂れ目で坊主がそのまま髪が伸びただけのような髪型の青年―――圭介の友達の山田 浩平(やまだ こうへい)だ。
浩平は熱血派で、体育会系だった。
「浩平…何だ?」
圭介が聞く。
「なんだって…お前、そりゃないだろ!?今日はお前んち行くって約束だろ?」
浩平が怒ったような口調で言う。
「そうだっけ?てか何で来るの?」
圭介が聞き返す。
「そりゃ、生活費浮かせる為に飯食いに行くんだよ!」
浩平が答える。
圭介と浩平は独り暮らしなのだ。
「俺も独り暮らしだから生活費大変なんだけど…」
圭介が冷たく言い放つ。
「そんな事言うなよ!ダチだろ?」
浩平がすがるように言う。
「そうだな…」
そんな話をしてるうちに圭介の住むマンションについた。
圭介の部屋は二階の203号室…
「ん?」
圭介がポストから何かを取り出す。
「黒い…浩平…これ」
圭介が黒い封筒を浩平に渡す。
「おい…なんだよこれ?」
浩平が裏を見て、そこに書いてあった言葉を読んだ。
「人生ゲーム」
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