COUNT.03 旧友

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「それでは…残った26人の方には…」 高松先生が話し始める。 だが、九人の叫び声によって、その声は掻き消された。 「俺ら死ぬんだな」 浩平が圭介に向かって呟いた。 「馬鹿、俺を信じてるんだろ?」 圭介は言った。 「え?」 未歩が尋ねる。 「まず、こんな狭い部屋で銃を撃ってみろ!兵士だって死ぬぞ?それに、浩平、手紙の後の奇妙な文…」 圭介が後の部分を小声で言った。 「あ!」 と浩平が叫んだ。 「仲の良い友は互いに殺し会う事もなく互いに互いのせいで死ぬ!」 浩平が理解する。 未歩も今度は手紙についてはつっかからなかった。   「そして、先生のヒント…あのルールじゃどうしても自分を信じる事、と運さえあれば助かる、は当てはまらないだろ?このゲームに必要なのはどちらかというと権力…つまり"力"だ。このゲームはつまり、ここまで予想できる"知恵"そして自分の予想を"信じる勇気"…二つ目と三つ目はセット…そして運さえあれば助かるワケだ。」 ここまで圭介が説明するとプシュー!という音がした。   その音が止み、しばらくしたら天井がモニターになり、高松先生が現れ、こういった。   「おめでとうございます。勝者の皆さん。あなたたちは見事予選を突破しました。…まぁ、ほとんどの人が運で勝ち残ったようですが…」
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