COUNT.04 運

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奥の部屋はまさに『豪邸』だった。   奥の部屋にもモニターがついていた。そして、そのモニターには高松先生が映っている。 モニターの高松先生が話し出す。 「男子7名、女子6名が残りましたか…」 そして、13人が入るのを待った。 13人の後ろからは20人の兵士がやはりついてきた… そして、全員入るとまた話し始めた。   「残ったのは 喜村 義人(きむら よしと) 鳴海 三善(なるみ みよし) 天野 未歩(あまの みほ) 水井 秀平(みずい しゅうへい) 君川 裕子(きみかわ ゆうこ) 依田 逸朗(よだ いつろう) 佐々木 莉子(ささき りこ) 村西 美恵子(むらにし みえこ) 中崎 遥香(なかざき はるか) 夏山 翔(なつやま しょう) 松田 早苗(まつだ さなえ) 山田 浩平(やまだ こうへい) そして…」 高松先生はここで少し間をおいて、意味深く圭介をみた。 「牧 圭介(まき けいすけ)で、間違い無いようですね。」   そう言うと高松先生は全員を見渡した。 「それでは、一回戦まで一週間の猶予があります。一週間、この屋敷で過ごして貰います。更に奥に、ちゃんと13人分部屋が用意されています。トイレは各部屋についています。食事の時はアナウンスを流します。そしたら二階に上がって来て下さい。階段はこの部屋の隅にあるので。あ、あと…」 まるで修学旅行の説明のようだった。 ここまでは…   「三階には上がらないように。あと、くれぐれも逃げようとしないで下さい…」 全員がゾクッ!とするような目で高松先生は言った。
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