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「人生ゲーム?」
聞き返す圭介。
「ああ…」
答える浩平。
しばらくの沈黙が流れた…
先に口を開いたのは浩平だった。
「ははっ…人生ゲームだってよ。懐かしいな~、楽しそうじゃん?」
そう言いながらも浩平の顔はこわばっていた。
圭介も真顔だ。
それだけこの『黒い封筒』は不気味だった…
「馬鹿言ってんなよ..」
圭介がそう言って浩平から封筒をひったくる。
圭介が封筒を開ける…
中には真っ黒い手紙が入っていた。
互いに目を合わせる圭介と浩平…
いつも冷静な圭介の手が震えていた。
「よ、読むぞ?」
圭介が震えた声で言う。
「ああ、読んでくれ…」
浩平もかすれた声で答える。
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