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「は、はは…冗談だろ?誰だよ、こんな手のかかる悪戯したの…」
浩平が笑いながら言う。
だが、顔はひきつっていた…
「だ、だよなぁ…さすがにこりゃあねぇよな?」
圭介も一緒になって笑う。
だが、圭介の顔は浩平以上にこわばっていた…
そりゃそうだ。ゲームに強制的にエントリーさせられたのは圭介だ。
浩平には出る必要性はないのだ…
「そうだ!今日は何食うんだ?」
浩平が聞く。
話をそらそうとしていた。
「あ?ああ、晩飯ね、お前もいるし、二人で鍋でもするか?」
圭介が聞き返す。
「お、そりゃいいな。俺キムチ鍋がいいな!」
浩平が答える。
「キムチ鍋な。あ、そうだ。肉だけないんだった!買いに行こうぜ!」
二人は買い物に出かけた。
…この買い物が悲劇のゲームの存在を確信させるとも知らずに…
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